みんなのいえ

家造りをめぐる人間模様を描くホーム・コメディー。念願のマイホームを建てることになった、脚本かの直介とその妻民子。友人である新鋭デザイナー柳沢に設計を頼み、大工である父・長一郎に建築を任せるが、2人が真っ向から衝突、トラブルが続出する。

三谷幸喜監督 唐沢寿明、田中邦衛、八木亜希子ほか
(2001年東宝)

▲TVで大活躍中のココリコ・田中直樹が、三谷幸喜の分身とも言うべき脚本家・直介役に。温かい人柄をにじませたキャラクターになりきり、ほのぼのとした笑いを誘う。

★★★★★
やはり三谷幸喜ワールド。おいかわのツボにはまっていい感じ。
ずーっと笑いっぱなし。もし観に行ったらセリフをひとつも聞き逃してはいけませんよ。さらに画面の隅々まで注意を払わなくてはいけません。そうしないと意外な人物が出ていることにも気づきません。
音声の使い方もかなり考えているし、今回もち密な計算がなされているのを感じます。
『ラジオの時間』からの設定の流れもあるので、『ラジオの時間』を観てない人は、そっちを観てからの方がおすすめです。
で、今回は八木ちゃんが素敵よ。結構、姉さん女房っていい感じかも。ちょっと及川も考え始めました。



小便小僧って…

今回の映画で出て来た「小便小僧」。
あれは何なのでしょうか?

というか、普段の生活の中で
ごくごく普通に見かけますよね。
テレビのCMにも出てきて
「でもトランクスは許せないね。」とか言っているし、
浜松町の駅のホームでは季節にあった衣装を着せられて
小便をしています。

でもでもよく考えてみて下さい!
「小便小僧」だよ、小便。
このデリカシーに欠けたというか、露出狂の子供を
あんなに巷に氾濫させてもいいものなのでしょうか?

で、映画の中での小便小僧。
『野際陽子が風水でみて、南側には水を・・・
ということで池を作ることになった。
そこにベルギーでは縁起物と言われている小便小僧を・・・。』

みなさん、聞きました?
ベルギーでは小便小僧が縁起物・・・。
あんな小便をさせている露出狂が縁起物?
どういうこっちゃ。
一体、どんないわれがあって
あの小僧が誕生したのでしょうか?
さらにどういういきさつで
縁起物になったのでしょうか?
考えれば考えるほどに、疑問噴出。

ま、それを言うと日本にも変な縁起物や
それに類するものがありますよね。
田舎の方に行くと道祖神とかあって
男の人のアノ部分の模型と言うか木彫りが
御神体になっていたりします。
日本人は「恥」や「つつましさ」を大切にする文化なのに。
なんであんなグロテスクなものを御神体に・・・。

ほかにも縁起物と称して
「縁起物」と言われなければ
全然見向きもしないものは多いです。
以前、結婚式の引き出物についてきた
「鯛の形をしたかまぼこ」。
かなり大きい。重たくてしょうがない。
置いていきたい所だけど
「縁起物だから・・・」
このトランプの七並べでのジョーカーのような
有無を言わせぬ強い言葉によって
腕を筋肉痛にさせながら
かまぼこを持って帰らなければならないのだ。

そう考えると
「縁起物」って言われるものは
現実的には全然使えないものの代名詞なのだな。
もっと全世界的に「縁起物」という言葉によって
だまされているものを見直しましょう!

縁起物にはだまされないぞ!
そして及川が家をたてる時には
庭に小便小僧は絶対に置かないぞ!!!!


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