スターリングラード

ある兵士の数奇な運命を描く戦争ドラマ。第二次大戦下の激戦地、スターリングラード。赴任直後に敵のドイツ軍士官を相次いで狙撃した新兵ヴァシリ。その目覚ましい活躍は大々的に報道され、同胞の士気をあおるためのヒーローに仕立てあげられていく。

ジャン・ジャック・アノー監督、ジュード・ロウ、ジョゼフ・ファインズほか (2001年米・独・英・アイルランド)

▲理想に燃えるエリート将校ダニロフには「エリザベス」の実力派J・ファインズ。英雄となった友人ヴァシリと恋敵になり、私利私欲に走り転落していく悲劇の青年を妙演。

★★★★
相当お金がかかっている映画ですね〜。ロケでもかなりの人間が映っているし、戦場のセットを見ても手が混んでいます。
ただ・・・、ロシアとドイツの戦いなのに、特にロシアの兵隊が全然ロシア人ぽくないのだな。スラブ系のはずのロシア人なのに、どこからどう見てもゲルマン系の人間の顔だ。ちょっとリアルさがないな〜。
ま、戦争映画数々あれど、スナイパーに焦点を当てたのはいい感じ。あんな人もいたのね。



戦争映画を見るたびに…

この映画の冒頭部分、
ロシアとドイツの闘いに
ドイツの前線部分にロシア軍が突っ込んで行く所があります。

中央突破。
ドイツが銃を構えているところに
真正面から突っ込んで行くという作戦。
怖くなって退却しようとすると、
ロシアの上層部の人に
後ろから逆に撃たれてしまう・・・。
昔のオスマントルコのイェニチェリ軍団と一緒ですね。

2次大戦当時の作戦なので、
中央突破なんて事もあったのかもしれませんが、
どう考えても頭の悪い作戦ですねえ〜。

日露戦争の二百三高地、
乃木将軍と一緒です。
もっといい作戦をたてれば、
味方の犠牲も少なくて済んで、勝利するのも簡単なはずなのに。
上にたつ人間がバカだとどうしようもありません。
それで殺されても、うかばれないような...
多くの犠牲を払ってなんとか勝っても、
賞賛されるのは、
実際には前線にたたない、そのバカな上の人間でしょ。
やってられませんね〜。
(乃木将軍がどうとかいう問題じゃなくてね。)

戦争映画を見る度に、
冷静に世の中の無情を感じるのだよな〜。
上の人間もそれなりに大変だと思うのですが・・・。

ということで、今日は世の中への愚痴になってしまったな〜。
いい上司だったら愚痴も出ないから大丈夫よ〜。


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